地球は丸い 2012 12 15

 短距離なら問題ないが、
長い距離となると、地球が丸いことを意識せざるを得ない。
 たとえば、宮古島にレーダーサイトを設置しても、
尖閣諸島に飛行機が「低空で」近づけば、
その飛行機は、レーダーの水平線の下になってしまう。
 2012年12月13日の時事通信社のニュースには、
このようなニュースがありました。
 中国当局の航空機が沖縄県の尖閣諸島付近の領空を飛行したことについて、
自衛隊制服組トップの岩崎茂統合幕僚長は13日の定例記者会見で、
「残念ながら、今回は捕捉できず領空侵犯された。
今後、こういうことが起こらないよう対策をしていきたい」と述べた。
 岩崎統幕長は、自衛隊のレーダーで捕捉できなかったことについて、
「固定レーダーは限られたところにしかない。
できるだけ早期警戒管制機AWACSや早期警戒機E2Cで補完しなければならない」と指摘。
(引用、以上)
 このようなことは、何年も前から指摘されてきたことであり、
領空侵犯した航空機を発見できなかった責任は、自衛隊にはありません。
 これは、政府の怠慢です。
当然、民主党政権にも責任がありますが、
過去の自民党政権にも責任があることは言うまでもありません。
 しかしながら、尖閣諸島をめぐる問題がクローズアップされたのは、
民主党政権時代であることを考えれば、
レーダーサイトの欠点を放置してきた民主党政権の責任は、
極めて重いと言わざるを得ないでしょう。

脅威の面積 2012 10 14

書名 2013年、中国・北朝鮮・ロシアが攻めてくる
著者 福山 隆  宮本 一路  幻冬舎新書

 国家にとって、脅威とは、何か。
それは、自然災害という脅威もあるでしょうが、
ここでは、「軍事的な脅威」を取り上げます。
 この本から、引用しましょう。
軍事的な脅威は、対象国の「意思(敵意)」と「能力」の積算と言われています。
 日本侵略の「意思(敵意)」があって、
海から、あるいは空から侵攻する「能力」があれば、
それは、重大な脅威となります。
 そして、脅威の程度を評価する場合、
「意思」は変動するので、「能力」を基準に分析するのが一般的です。
 しかしながら、日本人は、対象国の「能力」には目をつぶり、
「意思」、特に「敵意」の存在を脅威の第一に考える人が多いのではないでしょうか。
 一般市民のみならず、政治家、官僚ですら、
周辺国に「熱烈歓迎」されると、
それだけで「脅威ではない」と信じ込み、
それによって、国策を誤らせる人が少なからずいます。
(以上、引用)







































































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